お便りコーナー(小中高校生編)

楽器をご利用頂いた方々(あるいはそのご両親)のお便りをそのまま掲載しています。 

 

リヨン便り

ザンビア便り

  山野辺さま

 

お元気ですか。こちらはザンビアに来て一年半経ちました。3人の子供それぞれの活動に加えて、私自身の仕事や奉仕活動をしていると、あっという間に帰国が近づいてきました。

ドイツからオーケストラの一員としてアフリカツアーで来た、チェリストの行う音楽活動に関わるようになり、むしろ日本にいた頃より音楽中心の生活を送ることになりました。(日本では掃除洗濯、食事作りに忙しかったので!)

現在私は、インターナショナルスクールや2つの大学で音楽を教えており、また毎月定期的に欧州やローカルの音楽家と作る演奏会に出演しています。それ以外にも各国大使館で演奏することも頻繁で、先日はギリシャ教会の司教公邸にて演奏をしました。チャリテイ活動の一環として演奏をすることも大事な活動となっています。

ザンビアでの生活は、日没後に外出する所が無いことが大人にとっては切実な問題だそうで、特に日の長いヨーロッパから来た駐在の人は、夜の演奏会や散歩や文化がとても恋しいそうです。

我が家のように12歳、10歳、6歳の子供のいる家庭にとっては、その点特には問題なく、むしろその時間を日本語の勉強や楽器の練習時間に充てられて、助かっています。長女はフルートを始めて、1年が経ちました。先日はイギリスのABRSMというグレードテストを受けました。長男、次男はチェロを始めました。長男は8分の7サイズ、次男はハーフサイズのチェロをそれぞれ(ザンビアでは手に入らないので)ヨーロッパから買って来てもらい練習しています。3人共オーケストラに入り、先日は音楽キャンプにも出かけました。雄大なアフリカの自然を眺めながら、子供たちが楽器を演奏して姿を見るのは不思議な光景でありながらも、忘れられない貴重な思い出となりました。

さて私がこちらで教えている生徒の多くは、すでにザンビアで教師として仕事を持つ方ばかりです。みなさん自分の技術向上や学位取得に年齢を問わず熱心です。

外貨で収入を得られるインターナショナルスクールでの仕事はザンビア国立大学の教授職よりも魅力的だそうで、インターナショナルスクールの音楽教師はザンビアの(国教であるキリスト)教会の各支部でも指導者的立場の音楽家ばかりです。

 

住むところが変わりながらも、音楽を続けられている全ての方に感謝です。

 

 

 

その中の一人が先日レッスンに来たときに「オルガンやバッハの演奏の仕方が分からない」と話すので山野辺さんからお預かりしているクラビコードでレッスンをしてみました。「やっと意味が分かった!」と目を輝かせて、バッハのインベンションを熱心に弾いていました。また子供たちの通う学校の音楽の先生が我が家に来た際は「これはもしかしてクラビコード?」とすぐに気付かれました。蓋を開けて中身を確認して「こんな風になっていたのか、こんな繊細な音なのか!」と感嘆しきり。その後昔勉強したというクラビコードが載った教科書も持って来て、見せてもくれました。

ここの音楽家は国内に物が少ないにも関わらず、知識は豊富で、音楽に対する情熱には感嘆することも多いです。

大学の生徒も然りで、ほとんどの学生はピアノも弾けないのに関わらず「ソナタ形式とは」や「オーケストレーションは」など、日本の音大生よりも理論を理解しています。

「楽器がないから技術より知識の優越した状況」になるのだということを最近理解してきました。

 

あと少しで夫の帰任になりますが、音楽を通じてザンビア人と信頼関係を作り一緒に演奏する機会を持ち、私を慕ってくれる学生たちと時間を過ごせたことに感謝しています。

 

思い返せばアフリカに到着直後、内陸地のザンビアではピアノが手に入らないことを知り、半ば絶望的に山野辺さんにSOSを出したことがありました。すると「そういうのは慣れていますから。クラビコードお送りしましょうか。」と快く成田空港のカウンター宛てに厳重に梱包したクラビコードを送ってくださり、日本出張からアフリカに戻る夫が手荷物として持って帰ってくれたことがありました。

住むところが変わりながらも、音楽を続けられている全ての方に感謝です。

 

 

 

ザンビアにお住いの平山(福嶋)千夏様からのお便りです。

ザンビアは元イギリスの植民地であり、いまも英連邦(正式名称はBritish Commonwealth of Nationsだったが、現在はこのBritishは省かれCommonwealth of Nationsとなっている)に属します。 アフリカで最も治安のよい国とされています。

文中にもありますが、世界的にはイギリス英語を勉強している国がほとんどです。 また、「第2言語としてスペイン語とフランス語から自由に選択できます。」とありますが、これは小学校の話です。 

 

 こちらは冬休みを終え、子供たち3人はそれぞれ新学年に上がりました。

こちらは飛び級もあれば、落第もあるので、とりあえずは一安心です。

学校はinternational school of Lusakaです。イギリスのプログラムに準じたプログラムということで、早い子なら中学校から徐々にイギリスの全寮制の学校に転校していきます。

 

学校ではイギリス英語を習っており、第2言語としてスペイン語とフランス語から自由に選択できます。うちの子供は3人とも、特に迷うことなくフランス語を選択していました。幼稚園からフランス語を勉強している他の児童はなかなか流暢ですので、週2回リセフランセの先生に家庭教師に来てもらっています。

また週一回はザンビア語の授業もあり、上級生は地理や歴史を習い、下の学年になるとザンビア語を歌にのせて習います。貴盛(5歳)はメイドやガードなどともザンビア語で楽しそうに交流しています。

算数は日本がとても進んでいるので簡単ということです。運動については、真面目で小さいころから運動の機会に恵まれている日本人はどの競技でも常に上位です。

 

先日、長女千乃(11)の小学校の卒業式があり、一人づつ将来の夢を発表していました。学校には裕福な現地人と、国連関係者や大使館や各国援助団体の子供がほとんどですので、「ビジネスマン」や「外交官になりたい」、と親の職業を挙げる子供が多いのは予想できましたが、放課後、毎日イスラム学校に行くイスラム教の子供たちの特に女子生徒は「イスラム学校の先生になりたい!」と言う子が多くいたのが印象に残りました。

 

さて音楽ですが、先日も書かせていただいたように、鍵盤楽器がほとんどなく、あっても電子ピアノが「ピアノ」ということに当初大変驚きました。ピアノのレッスンも基本的には電子ピアノで行われています。

それに比べて、インターナショナルスクールに通うザンビア人や駐在外国人にもバイオリンは人気で、レベルは様々とはいえ、アンサンブルの人数など簡単にそろいます。

 

長男朝貴(9)が打楽器を習っている音楽院は、日本の音楽教室と音楽大学の両方の機能を持ち、ロンドン音楽院のサポートで運営されています。年に3回は音楽ウィークがもたれ、参加した子供たちは一週間でアンサンブル、音楽理論、個人レッスンなどを一通り体験し、最後の土曜日には発表会に参加します。

ここでは山野辺式(笑)に、演奏前に簡単な自己紹介を英語で行ってから演奏に入るので、長男も慣れた風にこなすことが出来ました。

 

今回は主に教育面について書きました。また面白いことがあればレポートいたします。

 

平山千夏 
Hirayama (Fukushima)Chinatsu

 

 

 

山野辺さま

アフリカザンビアに駐在中の夫の元にやってきて、もうすぐ半年になります。

「ピアノは着いてから買おう」と、気軽な気持ちだったのですが、ザンビアが8カ国に囲まれる内陸国で、特にピアノのような大きな楽器はほとんど流通していないことが到着してから分かりました。

 

写真は自宅アパートの屋外でクラビコードを弾く「ちの」、となりのパキスタン人のお嬢さん。


子供三人が通う、アフリカで三番目の大きいと言われるインターにも、ピアノのは一台しかなく、とてもとても古いものでした。
そうなるとどうしても山野辺さんの楽器が手元に欲しくなり、一時帰国の夫にこの度持ち帰ってきてもらいました。

無理を言って高めに調律してもらったクラビコードで伴奏をひきつつ、長女はフルートを吹いたり、長男はアフリカドラムを習ったりとおかげさまで音楽のある生活をしています。
私は今月からこちらの音楽大学で教えることになっており、またドイツから来るチェリスト兼音楽監督から声をかけてもらい、ザンビアでの初の音楽祭にピアノやソロ独唱などで参加することになっています。
此れ程鍵盤のない国では私の副専攻ピアノレベルでも引っ張りだこ?!で、プロの演奏家から伴奏をたくさん頼まれて、忙しく過ごしています。
またアフリカからの音楽レポートをしたいと思います。
平山福嶋千夏

 

 

 

 

山野辺さん

 ホームページ開設おめでとうございます。

 ヴァージナルやクラヴィコルドの話題を中心に、ヨーロッパの音楽事情や歴史にまで触れられる充実した内容ですね。

 ホームページとなったことで世界中からアクセスすることができるようになりました。これらの楽器が奏でる音楽に、たくさんの人が興味を持ってくれるといいなと思っています。

 以前、山野辺さんからヴァージナルをお借りした息子は14歳。 早いもので9月の新学期からは高校生となります。

そして、当時お腹にいた娘は3歳半になりました。

 息子は今もオルガンとチェンバロをリヨンの音楽学校で続けています。 こちらからも時々、フランスの音楽教育事情などをお伝えしますね。

       6月1日 フランスのリヨンにて Lisaより 

写真は、3年半前日本へ里帰り期間中お借りした山野辺さんのヴァージナル。 出産前後、息子の弾くバッハやクープランに癒されました。

 

 

 

 

 

Rendez-vous aux jardins

Rendez-vous aux jardins

 

6月4日、リヨン国立音楽院の庭で古楽コンサートがあり、子供達と聴きに行きました。フランスの庭園公開行事(Rendez-vous aux jardins)の一環で、毎年この時期に国内約2300の庭園にてイベントが開催されます。

ティオルバ、ヴィオラダガンバと一緒にクラヴィコードも演奏されました。

野外のコンサートだったので、アンプで音量アップしています。

 

クラヴィコード奏者が、ヴィブラートをかける仕草をしていたのが印象的。(リヨンにて Lisa